コラム 2024年3月

コラム

新年度を制する!ITトレンド予測とスキルアップ戦略

今回もICT経営パートナーズ協会の会長として投稿させて頂いた記事を、弊社ホームページでもコラムとして掲載させて頂きます。

はじめに

新年度が始まるにあたり、IT業界においても新たなトレンドに対応した戦略が求められています。この記事では、2024年のITトレンドを予測し、日々のIT導入相談から感じる戦略的なスキルアップアプローチを考察してみます。稚拙な内容ですが、ご参考になれば幸いです。

  1. AIと機械学習の進化
    人工知能(AI)と機械学習はますます重要性を増しています。昨年度は、特に生成AIに始まり、生成AIに終わる、という印象がありますが、しばらくは生成AIを中心にしたAI旋風は続くと思われます。歴史技術革新商品の1億ユーザーに到達するまでの期間は、①携帯電話16年、②インターネット7年、③SNS4.5年、④ChatGPT3ヶ月でした。ChatGPTだけで3ヶ月で1億ユーザーですので、他の生成AIを加えるとその急激な利用者増加は目を見張るものがあります。生成AIの利用はITリテラシーが低くても、しかも、無料から始められる、ということが普及に大きく貢献したと感じています。
    自然言語処理(NLP)の発展
    NLP技術は、テキストデータの解析や自動応答システムの向上に大きく寄与しています。特にLLM(ラージ ランゲージ モデル)による生成AIの登場は大きなインパクトでした。
    GPT-4などの高度なNLPモデルを活用して、カスタマーサポートやコンテンツ生成を改善している企業もどんどん増加しています。無料から始められるので個人での利用も加速していると感じるとともに利用していない人との距離がどんどん遠くなっているとも感じます。
    ロボティクスと自動化
    ロボットプロセスオートメーション(RPA)や自動運転技術など、ロボティクス分野の進歩もAI技術を取り入れ、加速していますが、その普及速度が注目です。
    まだまだ、ルーチン業務の自動化を検討し、効率を向上させることにロボットを利用することをできていない業務は膨大に存在しているので、今後継続的に導入が増加する分野かと思います。特に、紙の情報の介在する業務ではOCR等の認識AIを取り入れた需要は膨大と感じますが、その際に直面する一番のハードルは日本語読込機能に対するユーザーの感じる導入費用の割高感かと思います。
  2. クラウドとセキュリティ
    クラウドとセキュリティは、新年度においても重要なテーマであり続けると思います。
    マルチクラウド戦略
    複数のクラウドプロバイダーを組み合わせて、柔軟性と可用性を高める取り組みはあらゆる組織で進行していると感じます。
    ただ、オンプレミス版ソフトウェアをクラウド上のレンタルサーバーに乗せただけのソリューションをクラウドだと称している場合も多々ありますが、その場合にはクラウドの利便性を享受できていませんので、ユーザーも導入前にある程度の知識をつけることが必要です。
    セキュリティの強化
    サイバーセキュリティの脅威は毎年増加していると感じます。インターネットへの依存度は年々増加していますし、取り扱う情報量も増え続け、情報加工のハードルも年々下がり続けています。つまり、世界中につながっているネットの世界では、玄関開けたらコンバットゾーン、と思っておいた方が良い世界情勢であり、守るべき情報資産が大量に存在し、悪意ある者にとっては情報資産をお金に変えるハードルが下がり続けている、という状態です。新年度に向けてセキュリティポリシーを見直し、最新の脅威対策を検討するのは良い機会かもしれません。
    サイバー空間は年々グローバル化の一途を辿っているので、GDPR等他の地域の法規制にも注意を払うことも必要になる場合も出てくるかと思います。
  3. データと分析
    データ活用はビジネスにおいて不可欠です。
    データレイクとAI
    データ利活用の価値を認識している組織では、データレイクを構築している事例も増えてきていると感じます。データ量の増加も尋常ではない勢いですので、ビッグデータを活用したAIプロジェクトは今後も需要が伸びるかと思います。
    AIサービス提供元企業では、こぞって高性能なGPUの導入促進を目指しているので利用のハードルは更に下がっていくかと思います。
    新年度のスキルアップ!
  4. 生成AIセミナーの活用
    今年度、ICT経営パートナーズ協会は生成AIセミナーを実施しました。生成AIは、自然言語処理(NLP)や画像生成などの分野で大きな進歩を遂げており、ビジネスにおいても活用の幅が広がっています。弊協会では、以下のポイントに注目しています。
    自動要件定義書の作成スキル
    システム開発において、要件定義書は重要なステップです。生成AIを活用して、要件定義書の自動作成を検討していくことも現実味を帯びてきたと感じます。
    その他、上流工程のドキュメントの品質向上と効率化は、確実に実現できると感じています。
    ビジネスプロセスの最適化支援へのAI活用スキル
    生成AIは、ビジネスプロセスの最適化にも活用できます。例えば、業務の自動化やタスクの自動生成などへの支援ができると思います。
    システム開発だけでなく、組織全体の効率向上のヒント出しにも役立つと実感しています。
  5. クラウド利用
    もはやクラウドは、ビジネスにおいて欠かせない要素となっています。多くの公的組織からもクラウド利用ガイドラインがでています。自己の担当する業務に合わせて、ガイドラインの必要個所を体系的に理解することは重要なことかと感じています。ユーザーとしては最低限以下のスキルが必要になるかと思います。
    クラウドプロバイダーの選定
    AWS、Azure、Google Cloudなど、複数のクラウドプロバイダーがあります。どのように自分の要件に最適なプロバイダーを選ぶかを理解すること。
    プロジェクトの範囲と目的に合わせた要件に従って、クラウドサービスの特性や料金体系を理解し、最適な選択を行う方法を理解すること。
  6. 情報セキュリティ研修の改革
    情報セキュリティの重要度が増してきていることは既に述べましたが、年々新しい技術要因がでてきてそれに合わせた改善策も定期的に実施しなければいけないのも情報セキュリティの特徴かと思います。最低限、機密性・整合性・可用性の3つのセキュリティポイントとリスクベースのセキュリティの考え方を理解することは必要ですし、以下のエンドユーザーの意識改革もとても重要と感じています。
    セキュリティ意識の向上
    ともすると余計な業務の一部と思われがちなセキュリティ対策意識を高める研修は重要と感じます。マインドセットを行う際には、Why・What・Howの3ステップを踏むゴールデンサークル理論をベースにした研修が有効です。
    可能であれば実践的なシミュレーション訓練等もできると効果は上がるかと思います。
    最新の脅威対策
    エンドユーザーが関係するフィッシング詐欺やランサムウェアなどの具体的な脅威に対する対策方法を習得するエンドユーザー向け教育もトレンドに合わせて見直していくことが大切かと思います。
    また、セキュリティ理解度テストを行い、エンドユーザーの知識レベルを維持することも効果があると感じています。
    ガバナンスについて
    セキュリティについて考えるとき、管理のことに目が行きがちですが、もう一つ大きな枠としてガバナンスを整えることはもっと重要かと思います。ビッグデータ等も扱って業務を進めるような組織には特に言えることかと思います。
    データガバナンスフレームワーク(COBIT、DAMA)を理解することで、データの管理体制を整備するスキルを習得できると思います。

以上、少しとりとめのない内容になってしまいましたが、少しでも参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました